地域密着型金融の取組み状況（平成23年4月〜24年3月）

地域密着型金融の取組み状況(23年4月〜24年3月)

地域金融機関としての特性を発揮し、地域情報ネットワークの活用と、継続的取引関係を通じ、取引先中小企業の創業から成長段階(ライフサイクル)に応じたきめ細かい支援を行うことで、地域の金融円滑化の役割を担っていく。

(1)創業、新事業への積極的な支援

創業、新分野進出に対しては、地域情報ネットワークを活かし、積極的に対応いたしました。

○新規参入・新分野進出への支援

平成23年度の実績...3件・14百万円

(2)事業及び企業の積極的な再生支援

○貸出条件の変更に積極的かつ柔軟な対応

中小企業金融円滑化対応として、取引先の資金繰り改善を目的として、積極的に対応いたしました。

平成23年度の実績...200件・2,026百万円

○鳥取県中小企業再生支援協議会の積極的な活用

23年度当金庫の取引先の再生支援協議会案件は継続案件が3先あり、再生支援協議会からの改善計画書に沿って支援しています。

○産・官・学・金との情報ネットワークを活用した、地域の取引企業への支援

農商工連携による新産業の創出からの地域活性化、を目的とする「新産業共通基盤会議」に参加するとともに、鳥取大学産学・地域連携推進会議にも1名を登録し、積極的に情報交換を行っています。
商工会議所が中心となって運営している産・官・学・金の会「中部元気クラブ」に当金庫役員が中心となって参加し、積極的に情報交換しています。

○再生支援先の経営改善指導

定性情報を含めた地域での情報を活かし、取引先の事業価値を見極める、いわゆる「目利き力」を発揮することで、取引先中小企業に対して積極的に資金供給を行っていく。

(1)不動産担保、個人保証に過度に依存しない融資の推進

○スコアリング商品及び売掛債権担保融資の推進とABLの検討

23年度新規取扱件数 5件・35百万円

○シンジケートローンの組成と参加

○目利き能力の向上

23年6月17日、融資レベルアップ研修として、講師に信用保証協会支所長を招き、保証協会との連携強化を目的とした研修を、各部店融資担当者15名を対象に実施しました。
23年10月13日、融資レベルアップ研修として、講師にTKC鳥取県支部操業経営革新支援委員を招き、「経営改善計画支援プロジェクトキックオフ研修会」として16名を対象に実施しました。
23年11月19日を第1回とし平成24年3月まで計5回にわたり融資レベルアップ研修として、財務2級テキストを活用した研修を延べ57名を対象に実施しました。

この地域のみが信用金庫の生きる地であり、金融の仲介は当然として、親睦、研修、情報交換、ボランティア等さまざまの面で中心的な役目を果たし、顧客・地域の活力作りに貢献することにより、地域に必要とされる金融機関であるため、各種の施策を通じて地域経済への取り組みを行いました。

(1)地域貢献に資するイベント、行事の開催と、地元行事への積極的な参加

文化・芸術の発展と街の賑わい創出に向けて、地元新聞社が主催する著名人による写真、絵画等の展覧会の協賛を継続しています。
また、地域の子供から高齢者までを対象として、年4回「くらしん囲碁大会」を開催しており、84回を数えるに至りました。23年度も4、7、10、1月に開催しており、毎回100人以上のファンに参加を頂いております。特に、年明けに行う新春囲碁大会は120人以上の参加者で賑わっております。この囲碁大会はプロ棋士の指導碁等もあって新規の参加者は増加しています。
地域行事として毎年8月に行われる倉吉打吹まつりには、みつぼし踊りに毎回約40名の職員が参加しております。
23年11月には、第14回「くらしん健康ウォーク」を開催し200人の参加者がありました。
12月には、当庫の若手職員で組織する「くらしんヤングコア」が、例年、福祉施設の清掃活動および街頭歳末助け合い募金運動を実施し、集まった募金を地域の社会福祉協議会に寄付しました。
また、同月には、地元の老人・福祉施設等に対して、例年恒例となっている新米の寄贈を行っております。

(2)ビジネスマッチングの推進

山陰地区の信用金庫では、地元中小企業の販路拡大のためビジネスフェアを開催し、ビジネスマッチングの機会を提供しております。平成23年10月には松江市を会場として第2回山陰ビジネスフェアを開催しました。このフェアには食品関係の企業団体106社、バイヤー89社が参加し、当金庫からは取引先の12企業が出展し効果もあがり、出展者より高い評価を頂いております。